ミトコンドリアハプログループ検査で糖尿病患者の寿命が分かる

ミトコンドリアハプログループ検査で糖尿病患者の寿命が分かる

糖尿病患者の寿命は、DNA鑑定の「ミトコンドリアハプログループ検査」で、ある程度分かる。「ハブログループN9a」を有すると、糖尿病に罹患しにくいとされる。一説では、糖尿病になると余命が10年ほど短くなると言われているが、糖尿病と診断されても、血糖値のコントロールが良好になされていれば、余命も通常の人と変わらない。糖尿病で余命が短いとされるのは、糖尿病を発症して10~30年経って発症する、所謂「三大合併症」によるものだ。

糖尿病は完治する事はないので、死ぬまで治療は続けなければならないが、薬や治療法の進歩で長生きも可能となった。糖尿病自体で余命が短かくなる事はない。怖いのは「三大合併症」だ。医療が進歩したとは言え、糖尿病の「三大合併症」により失明したり腎不全になる患者数は減少していない。腎不全になり人工透析を始めた場合、余命は5~10年ほどだ。長生きする為には、厳格な血糖値コントロールを行い、「三大合併症」を引き起こさない事が重要だ。そのためにも早期発見、早期治療が何よりも大切なのだ。

進行すればするほど食事も治療も制約が多くなり、QOLは苦しくなって行く。血糖値が落ち着いているからと治療を中断したりせず、合併症の検査も定期的に受けるべきだ。糖尿病を無治療のまま放置すると、確実に、余命は短くなる。特に1型糖尿病では、糖尿病性の昏睡に陥り、短期間で死に至る。日本人の約95%が罹患しているとされる2型糖尿病でも、治療せずに放置していると、糖尿病性の「三大合併症」により、多くの場合、死に至る。糖尿病による合併症のうち、特に命に関わるのは糖尿病性腎症、そして「三大合併症」ではないが、糖尿病で発症率が高まる虚血性心疾患だ。

虚血性心疾患とは、心臓を動かす筋肉(心筋)への血液供給が不足して起こる。原因として、動脈硬化が挙げられる。虚血性心疾患のうち、完全に血流が止まってしまうものが心筋梗塞だ。心筋梗塞は、糖尿病がそれほど重くない場合でも、発症しやすいと言われている。糖尿病性腎症は、血液透析を行えば、一時的には命を取りとめられるが、60歳以上で2型糖尿病からの末期腎症の患者は、半数が5年以内に死亡に至るというデータもある。これは、動脈硬化が進行していて、全身の血管も弱っているため、人工透析を行っても、その結果が良好でない為だ。これら以外に、糖尿病患者は免疫機能が低下している。その為に、感染症による死亡も少なくない。しかし、発病後から適切な治療を受け、糖尿病を適切にコントロールする事が出来れば、糖尿病でない人と同じだけの余命が期待出来る事も事実だ。